NANA 第33話 「ハチの選択」

  • 2019-10-03
  • 2019-10-04
  • NANA
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あらすじ

「もうベッドが狭いだとか財布を忘れたとか、テキトーな嘘で誤魔化す余裕もなかった。私がどうしようもなく寂しい時、そばにいて欲しいのはレンじゃなかった。」というナナのモノローグから話は始まります。

ヤスの家にて

ヤスの家でナオキがブラストのライブ映像を見て絶賛します。特にナナをべた褒めして、ヤスがプロを目指す理由がわかったとまで言います。そんな時、噂のナナが泣きながら駆け込んできます。雰囲気を察知したナオキはそそくさと帰ります。ヤスのところにナナが泣きながら訪ねて来たという情報はスクープとしてナオキからタクミにメールが行きます。タクミは、めんどくさい告げ口だったらなと呆れますがとりあえず、ナナにジュースと炭酸水を買って来ます。

タクミがアパートに入ると、人のいる様子がありません。奈々の部屋の窓が開いていることを見て一瞬タクミはビビりますが、窓の下に奈々の姿はなく一安心します。しかし、ケータイに貼ってあるノブと二人のプリクラを見てタクミは再び思案します。一方、その頃奈々は淳子と京助の元に泣きながら助けを求めにいくのでした。

ナナの苦悩

「苦しくて、息をするのが精一杯になって、気がついたらここに来ていた。全てを吐き出すようにぶちまけたけど、うまく説明できたかどうかはわからない。どうしてこんなにハチが欲しいのか、どうしてこんなにタクミが憎いのか、自分自身よくわからなかった」と奈々は自問し、「私はどこかおかしいのだろうか?」とヤスに問います。友達ならこういう時どうするのだろうか?私はハチと普通の友達になりたいのに、とヤスに泣きながら語ります。

ミーティング

奈々の方は淳子と京助と三人で会議になります。うろたえる京助ですが、あんたがうろたえてどうするのだと淳子に戒められます。二人ともタクミがトラネスのタクミであるとは知りませんが、京助はタクミを評価する一方、淳子は自己中な男だという意見のようです。

タクミについては、計算高い悪党だという意見やただただ幼稚だという意見が飛び交いますが、職業がミュージシャンだということを聞き二人はショックを受け収入はあるのか心配します。もちろんトラネスのタクミなので全く問題はないのですが、奈々はそれを言いだせません。

奈々の想い

認知と言ってもどうせ養育費だけ出すようなケースだろうと淳子は言いますが、奈々は自分はそれでもいいし、そう意味なのだろうと言います。結婚とかしても色々大変だし、そこまで迷惑かけられないと語ります。それでいいのかと淳子は問いますが、奈々は「十分だよ」と静かに言います。

最初は気のせいだと思ってたし、あんまり考えないように逃げていいた。だから検査薬で陽性が出た時は逃げ場がなくなったみたいで怖かった。本当に妊娠しているなら早く中絶しなきゃいけないと思った。誰にも言わなければ何事もなかったかのようにこれまで通り過ごせると思っていた。でも、病院で自分の子供がお腹にいることがわかり、実感みたいなのが出て来たことによって、堕ろして何事もなかったようにということはしたくないと思い、しっかりしなきゃいけないと思った。と奈々は語ります。

ノブへの罪悪感

お腹の中の子供を守れるのは自分だけなんだと思い、自分一人で産んで育てられないかと考えたが、お金はないしバイトもいけない中で、タクミの認知するという宣言は驚いたが嬉しかったんだと語ります。しかし、避妊して自分のことを大切にしてくれていたノブを踏みにじってタクミの子を産む自分への罪悪感で奈々は泣きだします。

淳子は、二股かけていたように思われるだろうと言い、京助はそういう誤解は問いたほうが良いだろうと言います。弁解したところで信じるか疑問だという淳子ですが、京助はノブは弁解するくらいの自分に対する熱意を見せて欲しいのだろうと言います。しかし、愛情だけじゃ子供は育たない、バンドの夢を諦めて実家の旅館を継ぐとか言い出しかねないし、自分の子供であるとは分からない子供のためにそこまで犠牲を払わせるわけにはいかないのだろうと奈々の心中を思いやります。

淳子の追求

淳子は奈々はノブの彼女である前に、ナナを含めたブラストの信者だからブラストの成功は自分の夢でもあるのだろうと言います。しかし、ちゃんと避妊して守らなかった上に間を空けずにノブとも寝た、バカなことをした奈々が悪いのだと釘を刺します。結婚もしてくれないような男の援助で子供を育てるってことは、普通の家庭なんて望めないけどそれで良いのか?と淳子は聞きますが、奈々はただ泣きながらうなずきます。

「覚悟があるなら一生育てるのが筋ってもんだ。ノブのことはきっちりカタをつけて諦められるのか?万が一、ノブの子供が生まれてもタクミの子として育てられるのか?タクミが認知しても可愛がることができるかは別問題だが良いのか?」と奈々に問い詰め、奈々は同意します。

母親

「覚悟を決めたら二度とウジウジ泣かないで。そんな暗い女が母親じゃ子供が可愛そうだ。自分の母親を見習え。」という淳子の発言に奈々はハッとして自分のいつも笑顔の母親を思い出し、再び泣き始めます。しかし、しばらくすると吹っ切れたのか、清々しい表情で二人にお礼を言いアパートに戻ります。

淳子と京助は、これで良かったのだろうかと話し合います。しかし奈々が自分でそう決めたのだから、とやかく言う権利はないと結論づけます。昔からの奈々をしる淳子は、彼女の夢が昔から普通に「お嫁さん」で、子供を堕ろしてノブとうまくやっていけば将来その夢が叶ったかもしれないのに、それを捨ててまで産みたいというのであれば、相当の覚悟なのだろうと語ります。

きたく

奈々がアパートに帰ると、ジュースと炭酸水が買ってあり、ナナがいるのかと奈々は部屋を探しますが、寝ていたタクミが出て来ます。ノブと話は済んだのかというタクミに済んだと報告した奈々に、自分は買い物に行っていたんだとタクミは語ります。

ナナの決意

一方その頃、ヤスの家ではナナが嫌いだったヤスのタバコ「ブラックストーン」をねだります。禁煙は辛いなと言うナナに、ヤスは禁煙なんて意味ないから無理するな、と優しく語ります。始発出る頃だから帰ると言うナナを、ヤスは心配そうな様子で見送り気遣います。

奈々との今後の付き合い方に関して、ナナは「ちゃんとやれる。普通の友達づきあいは分からないけど、ハチが誰とどんな人生を歩もうと、干渉せずに優しく見守っていく。あんたが私にそうしてくれてるように」とヤスに言います。ヤスは「口で言うほど楽じゃねぇぞ」と返します。

「ごめんね、ヤス。ありがとう、うまくやるよ。だって私とハチは女同士だから。でも、だからこんなにもどかしいのかな」とナナが一人語ります。

プロポーズ?

アパートでは、タクミがこれから一週間はレコーディングでカンヅメだと奈々に詫びます。そして、このままじゃ落ち着かなくて仕事にならない、君の決意を聞かせてほしいと奈々に言います。奈々は、子供はこのままタクミの子供として育てたいと静かに言います。すると、タクミは「結婚するか」とサラッと言います。隠し子だと色々まずいけど、普通に結婚するなら問題ないだろうと笑顔を交えながら語り、呆気に取られた表情で奈々は驚きそして信じられない気持ちでいっぱいになります。

「あんたが誰とどんな人生を歩こうと、あんたが幸せであればそれで良い。心の底からそう思えるような出来た人間にはなれなくて、あんたの眼に映る私は強くしなやかでありたかった。出来すぎた漫画のヒーローみたいにね」とナナのモノローグで締まります。

みどころ

ここ数回の話がすべてある夜から朝方にかけての数時間の出来事である、ということを忘れそうになる程、濃密で繊細そして深い人間描写が凝ってます。

個人的には淳子がかっこいいですね。色々と分析して自分の意見を織り交ぜつつも、奈々に対してはしっかりと母親になれるように厳しく追求し、覚悟を迫るところが本当に惚れそうになりますね。

子供を産むと言うこと、育てるということ。二股の責任。など色々なことが奈々に降りかかり、そして背負わなければいけなくなります。浮気や二股といった恋愛のもつれを描いた作品は数多くありますが、妊娠とからめそして女性の持つべき覚悟や決意と行ったものにフォーカスした作品は少ないのではないでしょうか?

奈々と淳子そして京助の三人の話し合いや議論、語りは非常に重みがありますが。考えさせられるシーンです。

ナナとヤスのやりとりも見所の一つです。回想型の物語ではありますが、ナナが具体的に何を語ったのかはヤスにしかわかりません。去り際のナナの決意、そしてそれに対する「口で言うほど楽じゃねえぞ」と言うヤスの発言の重みは凄まじいものです。

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