ヒカルの碁 第八局 「雨の中の策略」

あらすじ

海王中囲碁部、悪だくみ

書店で囲碁の参考書を買ったヒカルは帰りの道中で塔矢名人の四冠を知ります。一方のアキラは自分を負かしたヒカルに対する執着を募らせます。

海王中では三年生で部内3番手の青木がアキラに対局を申し込みます。アキラが入部した事によりレギュラーから外されるであろう一人です。試合はアキラが難なく勝利します。

そこに咬ませ犬が登場し、天元(盤の真ん中)に打った後、アキラの真似をする戦法に出ますが、そんなものが通用するはずもなく(囲碁を知らなくてもわかる)撃沈します。

みどころ

アキラと対局する青木先輩の礼儀正しさや良い人さが、悲しさや切なさを演出します。一方で咬ませ犬くんの咬ませ犬っぷりが面白いです。

意外と人気なのが、雨の中で変わるものと変わらないものについて議論するヒカルと佐為のシーンです。人間が月に行く時代になっても傘は傘のままであることの不思議さを佐為が問うシーンは有名です。

海王中の悪だくみと同時並行で描かれる「千年前と変わらぬもの」の議論のシーンは、暗く悲しいものを感じさせます。雨や傘といった変わらぬものが、どこか人間の持つ嫉妬や悪事といった普遍的なものを連想させる、非常に考えさせられるシーンです。

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