ヒカルの碁 第九局 「めざわりな奴!!」

あらすじ

アキラへのいじめ

いわゆる古典的な嫌がらせが、アキラに行われます。囲碁部の倉庫でアキラに目隠し碁をさせます(もちろんいじめる側は普通に打ちます)。が、伊藤という主犯格はあっけなく負けてしまいます。

怒っは伊藤は、グループの他二人と同時目隠し碁をさせます。アキラは苦戦しますが、そこに3年女子の先輩がアキラに指導碁を打ってもらおうと倉庫に来てしまいます。

事態を看破した先輩は、囲碁部の平穏を脅かすアキラに対して複雑な感情を抱きつつも、アキラに同情し目隠し碁ではなく正々堂々と叩きのめせと伝えます。

ヒカルとアキラ

一方の葉瀬中ではヒカルが囲碁を打てる女の子を3人目として連れて来ますが、大会は男女別のため企画倒れとなってしまいます。創部間もないこちらは選手集めに苦戦しているようです。

舞台は海王に写り、部長とアキラが対話します。部長は伊藤が退部したと告げるとともに、アキラが入部した事に対する本音を言い、またアキラの真意を問います。アキラは入部したのは大会でヒカルと対局するためであり、ヒカルに勝てるのは自分だけだと宣言します。

みどころ

囲碁が将棋やチェスとは違い、目隠しで打つということがプロでも非常に難しいという事が効果的い描かれ、演出されています。それにしても、いじめを止めた先輩が女性とはいえ男顔負けのかっこよさでしびれます。

ヒカルが連れてきた女の子はそれなりの実力者で、今後も葉瀬中囲碁部と関わることとなります。かなり先のこととは言え、見越してフラグとして登場させていたのならすごいなと思います。

この話で最後にピックアップされるのは、英才教育を受けたアキラと一般の囲碁部の関係、そして彼のヒカルに対する感情です。海王中の部長でもアキラには勝てないであろう事が示唆され、独特な学生囲碁界の実情が描かれます。

ほぼほぼストーカーですが、アキラがヒカルと戦いたいという思いと、その為ならどんな事も耐えるとでも言うような執念の凄まじさも、前回よりも一層強く描かれます。確かに、同年代には敵なしと思っていた自分が初心者のような手つき、経験のヒカルに負けるとなれば行きつけられますが、見返すたびにすごい執着だと思います。

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