独学プログラマー 〜Python言語の基本から仕事のやり方まで〜

情報社会で生きていくための必須スキル取得参考書

新型コロナウィルスの蔓延や「新しい生活様式」と言ったような状況から、フリーランスとして生活していく、在宅で仕事をしていくことを目指す人は増えています。

この本は、絵を書いたり歌を歌ったりと、特別なスキルはないけどフリーランスとして働きたいと言う人にうってつけの職業である「プログラマー」を目指すための参考書です

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一風変わった語り口の名著

本書は「pythonだけ」を学ぶ本ではありません。Pythonに限らない「プログラミング全般」の知識です。と書いてあるように、この本はpythonの基礎文法だけでなく、勉強の仕方やプログラマーとしての精神のようなものまで書いてあります。

政治学を専攻していた作者が一念発起してPythonを勉強したときの、汗と努力の結晶のような本で、趣味でプログラミングを目指すのではなく本気でソフトウェアエンジニアになりたい、とか、起業家のと言ったかなり意識が高い人向けに書かれています。

翻訳だけど質が高い

この本を通読するだけなら簡単ですが、紹介している参考書やサイトの多くが海外のものだったりします。しかし、しっかりと「日本語ならこれが参考になります」と言うような注釈が打ってあるので安心です。

本を読んだ後も継続して学習ができるよう、巻末には目的別ジャンル別にしっかりとオススメの参考書が解説付きで列挙してあります。

挫折した人にこそ読んで欲しい

実は、自分もこそこそプログラミングを勉強して使っているのですが、何度も何度も挫折しています。身近に有識者がいないし、環境が整ってるコンピュータもありません。いつも「環境開発」で断念してました。

そんな時に出会ったのがこの本で、自分の勉強スタイルや独学という趣旨に合致していたのとIDLEというPython公式の余計な設定がいらないエディタを学習のために使用する点で惹かれました。今はJupyterやcolaboratoryにお世話になってますが、初学者はこの本に剃って一度勉強するのがオススメです。

基礎からプラクティスまで充実

プログラマーとしてのあり方をコンセプトに書かれたこの本ですが、Pythonの基礎情報はしっかり書いてあります。初心者が間違えやすいてんやMacとWindowsの違いにも対応していて、初学者の痒いところに手が届く仕様です。

文系大学生など周りに頼れる人がいない場合には、絶対的に重宝する相棒のような書籍です。困った時の解決策ではなく「解決策を得るための方法」が記述されているのもこの本のポイントです。

プログラマーとしての将来設計まで網羅

この本はイントロダクションと巻末の章が秀逸です。中身は他の参考書とほとんど同じ(それでも高品質でわかりやすい)ですが、巻頭と巻末は作者の考え方や哲学が述べられていて非常にためになります。

コードを書く際の作法や暗黙のルールだけでなく、プログラマーとしてどう生きるか?どう勉強するか?と言ったことや、チームで働くにはどうすべきか?というような実用的な部分もカバーされています。

独学プログラミングの相棒として

プログラミングは現代を生きる上で必須のスキルですが、もちろん向き不向きは存在します。自分にできるかわからない、合っているかわからないという人こそ、この本を通してプログラミングに出会ってもらいたいと思います。

「簡単」や「誰でもできる」と言った甘い言葉ではなく、作者の勉強や経験に基づいた非常に説得力のある文章に満ち溢れているので、自分とプログラミングというスキルの相性が良いのか悪いのかもしっかり分かります。

この本を通してプログラミングに興味を持った方はぜひそのまま勉強を続ければ良いですし、もし自分には合わないなと言った方もこの本と出会うことで貴重な知見を得ることができると思います。

参考書が溢れる業界だからこそ、本当にオススメしたいプログラミングの書籍として紹介させていただきました。

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