NANA 第43話 「ブラスト、ゲリラライブ」

  • 2020-03-06
  • 2020-03-06
  • NANA
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あらすじ

「もし、今私が死んでもレンはもう一緒には死んでくれないだろうと思った。でも、それでいいんだ、そうでなければいけないんだ、それを悲しいと思う私が、きっとおかしいんだ」

診察

過呼吸の発作になったナナは、事務所の馴染みの医者に行きそう診断されます。検査では何も悪いところはみつからず、原因が分からないナナは不安で苛立ちます。ボーカリストとして過呼吸の発作は困るとナナが言うと、医者に精神科を紹介されナナは再び動揺します。

診察が終わるとマネージャーの銀平は、「現代人なんて多かれ少なかれみんなストレスを抱えている。あんたは人よりデリケートなだけで、別におかしくはない」と怒りながらも優しく諭します。

それぞれの物語

帰国したトラネスもデビュー間近のブラストも、超絶多忙なスケージュールが組まれ、大忙しになります。ナナは忙しければ忙しい方が気分が良いようです。

寮の洗濯室にノブが行くと、過呼吸の時にお世話になった住民に出くわします。ノブは、ナナが再び発作になった時に本人を動揺させないよう平然としておくという過呼吸対処のセオリーに疑問を感じると相談します。

「苦しい時に周りに平然とされたら寂しくない?自分は平然とできるか自信がない」とノブが言うと、その住民は「平然とされても動揺されても、そこに思いやりを感じられたら寂しくない」と語ります。

ゲリラライブ

2001/10/10、新宿夜七時、ついにブラストのゲリラライブが始まります。少し離れたところには、ヤスのメールでナナの伝言を受け取った奈々がその姿を眺めます。

「ねぇハチ、ちょっと遠いけどさ、そこが一番安全な特等席だよ。アンタのお腹の子にも私の歌は聞こえるのかな」

揺れ動くナナの心

さて、トラネスとブラストのシングルの発売が五日後に控えたある日、タクミと奈々は相変わらずです。一方のノブは、過呼吸の時にお世話になった隣の美雨と仲良くしているようです。そんな様子を見てナナはみんな優柔不断だとイライラします。

ナナはそんなことを考えつつも、自分に他人の人間関係についてとやかく言う権利はないと思い悩みます。発作の兆しが現れナナは焦りますが、ヤスの姿を見て落ち着きます。

結局、自分がノブやヤスに報われない思いをさせ続けていること、迂闊にもヤスと隣に住んでしまっていること、そしてヤスのただならぬ愛を感じていながらもズルズルとレンとの関係を持ち続けていたことなどをナナは考え、発作を和らげようと落ち着きます。

決意

「私はレンがいてくれなくても、今まで何とか生き延びてこられたけど、ヤスがいないときっともう本当にダメだ。レンに会ってケジメをつけなきゃ。今度はもう流されない。」とナナは考え悩みます。

そしてその日の大きな仕事である、生放送での歌番組が始まります。トラネスとブラストがぶつかるように組まれている事を知ったレイラやレンは動揺します。

「ねぇ、ハチ。どんな逆流にも踏ん張り続けることが人生なんだと私は思ってたけど、流されて生きるのは、そんなバカなことじゃないよ。前へ、進めるのなら」

みどころ

トラネスは帰国し、ブラストの合宿は終わりますが両バンドともスケジュールがみっしりのようで、レンとナナ、シンとレイラはなかなか会うことができません。

ナナの過呼吸の発作は精神的なところから来るものだと診断され、ナナは動揺しますが、それを銀平が不器用に慰めるところがかなりグッときますね。時代は変わっても現代人の抱える悩みはあまり変わらないようです。

忙しすぎるスケジュールの中の方が、余計な事を考えずに済むせいか、ナナのカラ元気というかハイテンションな姿は見てて楽しくも痛々しくもあります。

ノブの新しい出会いにも注目です。美雨という女優と仲良くなりつつあるようで、微妙な距離感が興味深いです。

そしてついに始まったゲリラライブのシーンは文句なしにカッコいいです。遠くの奈々の存在や、突然始まったライブの独特な雰囲気がよく描かれています。

そして、シングル発売の直前の時期、ナナのレンに対する感情の決意がどうなるのかが今後のみどころです。

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