NANA 第27話 「ハチの欲しい未来」

  • 2019-09-18
  • 2019-09-24
  • NANA
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あらすじ

どんなに仲良くしてても、スタジオに通っても、自分がブラストの一員ではないという事実が突きつけるのは、寂しさではなく恐怖だったという回想から物語はスタートします。

それぞれの翌朝

ライブの翌朝、ナナがノブの部屋に奈々が作ったたくさんの御馳走とケーキを持って来ます。二人はちょっとした罪悪感を抱きつつも奈々の料理を食べます。一方の奈々はタクミとホテルで一夜を過ごします。疲れて起きないタクミを見て、疲れているのに自分のわがままを聞いてくれたタクミに対して罪悪感を抱き、都合よく相手を利用しているのは自分の方なのではないかと思い始めます。シンとレイラの関係は複雑です。レイラのお金を拒否するシンですが、一段上手になったレイラによって仕方なくシンは金を受け取ります。

奈々の苦悩とブラスト

バイトから帰宅した奈々は、昔のバイト先の店長である水越の結婚報告のハガキを見て自分の人生や恋愛について考えます。結婚してお嫁さんになれば自分的には幸せだが、タクミとはどうせ結婚できないので早いところ縁を切って真っ当な恋愛をしようと思います。とはいうものの、こんな自分に生涯をかけて愛することのできる相手が見つかるのかどうかと苦悩します。

悩みながら帰宅すると美里が出迎え、レコード会社との契約が決まりそうだという祝杯だと告げ、バイトで遅くなるナナを除いたブラストの面々と再会します。ヤスはプロデビューについて語りますが奈々とノブやその場にいないナナは焦っているが、事務所やヤスとしてはしっかりとインディーズからのし上がる方を推しているようです。

ヤスのタクミ分析

ヤスは曲をかくノブの負担や才能についても言及します。すると奈々は自分は音楽やパンクに関しては無知だけど、ノブの書く曲は好きだし、売れないわけない!と力説します。照れるノブを横目に美里もそれに同調します。話はレンやトラネスの方に発展し、レンのプロ意識やタクミのアレンジの才能についてヤスが語り始めます。

ノブはレンが自分の曲をタクミにアレンジされるのを嫌がるのではないか?と言いシンもあれこれアレンジャーに指図されたらつまらないと言いますが、ヤス曰く昔と違ってメンバーを信頼し意見も聞いているとのこと、そしてレンがタクミの「レイラの歌声の魅力を最大限まで引き出す音を作れるのは自分しかいない」という信念を支持しているのだと考えています。

シンの計らいと奈々とノブ

そんな話の最中、美里が「ヤスは自分の彼女のことをそんな風に言われてヤキモチ焼かなかったんですか?」とぶっ込みます。なんでそんなことまで知っているのか?とヤスは驚きうろたえますが、もう別れていると返します(美里はそれもすでに知っていた模様)。話はブラストのデビューについてに戻りますが、奈々はタクミとレイラが付き合っているのでは?と妄想しつつ、嫉妬心を感じない自分を不思議に感じます。

話が一時中断となりシンはノブと奈々にお酒を買ってくるよう言い二人きりで出かけられるよう計らいます。なんとなくギクシャクした二人は河原で話し合います。タクミと会ってしまった夜のことを思い出し、奈々はもうノブに口を聞いてもらえないのではないかと思っていたと告白します。そして、自分は本当はすごく悪い女で、ノブは自分のことを美化しすぎなのだと奈々は訴えます。

「本当の自分を知ったらきっと幻滅する」と言う奈々に対して、「ならいっそ幻滅させてくれ、大歓迎。他にどうすれば諦めがつくのかわからない」とノブは返し、奈々を固く抱きしめます。

ヤスとレイラとタクミ

アパートに残ったシンはヤスにレイラとの関係について問います。「妬かなかったのか?」という問いに対して、「タクミの才能や性格に妬いていた。レイラはタクミに惚れていたんだ」と語ります。ヤスとレイラは出会った頃は兄と妹みたいな関係で、タクミは女癖が悪かったがレイラには絶対に手を出さず、あくまで歌姫として大事にしていたとヤスは語ります。

「私は歌うマシーンになりたい。欲望とか嫉妬とか何も感じず疲れ知らずの高性能マシーンになりたい。でも、感情を捨てたら良い歌は歌えない。人間って疲れる」とレイラの語りが挿入され、「ほだされちゃってねぇ。あんな男はやめて俺にしとけ、と丸め込んだ」「が、いざ付き合ったらタクミには敵わないという思いが余計強くなった。今考えれば余計な僻み根性だが、上京に迷ったりバンド内のいざこざに悩むレイラの相談には乗る気になれなかった。一番肝心なところで支えてやれなかった。破綻して当然だ」とヤスは静かに語ります。「今なら支えてあげられるんじゃないの?」とシンはフォローしますが、「今はもう俺の支えなんか必要ないし、ブラストのお守りで手一杯だ」とヤスは語ります。 

奈々の決意

河原では奈々がノブの腕の中で、タクミにさよならを言わなきゃいけない。言えないならこの腕を振りほどかなければいけない。と苦悩します。「さよならを言い今度こそ幸せになろう。この腕の中に私の欲しい未来が全部詰まっている気がする」と思いノブと固く抱き合います。アパートではナナが入れ違いで帰宅し、ノブと奈々が二人で出かけたと聞き喜びます。

「ねえナナ、あの夜誓った思いは、今も色あせずにこの胸にあるよ。私たちが描いていた夢の輝きを、忘れないで」というモノローグと見つめ合うノブと奈々のカットとともにエンディングです。

みどころ

ブラストのメジャーデビューが現実味を帯びてくるなか、それぞれの人間関係、恋愛模様は混沌としてきます。ブラストのデビューだけでなく周囲の結婚などによって自分の人生を悲観的に見つめ、思い悩む奈々の姿を自分に重ねる人もいるのではないでしょうか?

レイラとヤスが付き合っていたという過去は前にも出てきましたが、今回は二人に何があったのか?なぜ破綻したのか?という点についてヤスがシンに語ります。マンガとしては奈々とノブの急接近がメインなのでしょうけど、ヤスの昔話の方が個人的には好きですね。

僻み根性や妬みといったネガティブな感情による恋愛のもつれは現在進行中でブラストの面々や奈々が直面しているのに対して、ヤスはすでにそれで破局しているのが描かれ、それをシンが聞いているというのが面白い点だと思います。

タクミと別れる決意をした奈々は幸せを確信してノブと抱き合いますが、今後どうなるのか?非常に楽しみでもあり一抹の不安を感じさせる回です。

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