NANA 第22話 「七夕の願い、ハチの恋」

  • 2019-07-15
  • 2019-07-15
  • NANA
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あらすじ

新オープニングテーマ

「あの頃、願い事だけは数え切れないほどあった」というモノローグから新オープニングがスタートします。トラネスのレイラが歌う曲で、めちゃめちゃかっこいいですね。

七夕の夜とそれぞれの短冊

七月七日、淳子と京介は最近奈々の顔を見てないなと心配しますが、奈々はデモンストレーターというデパ地下なので食品の試食販売をする仕事を始め、意外と楽しくバイト生活をしているようです。

バンド練習の帰り、翌日のヤスとシンとノブはトラネス最終公演にいく話をし、奈々はタクミのことを思い出します。一方、シンは七夕や短冊に関してよく知らないといい、急遽707号室で七夕飾りをすることになります。

各々個性的な?願い事を書き七夕は盛り上がりますが、窓を開けた拍子に短冊が飛ばされ、一同は笑います。そんな様子を背景に奈々の切ないモノローグが挿入されます。

約束のツアー最終日と奈々の思い

翌日、朝のニュースでトラネスが取り上げられており、奈々はタクミの訪問宣言を思い出します。タクミは自分のことなど忘れているだろうと思う奈々は「念のため」レンたちが帰ってきたときのために買い出しをします。スーパーでトマトを見てタクミのコメントを思い出した奈々は淳子からお裾分けをもらいます。

タクミとの関係を誰とも話せない奈々は、いっそこのままタクミが来なければ良いのに、と思いながら料理をします。するとナナが帰宅しレンたちは今夜は夜中まで打ち上げで、ここへは来ないだろうと言います。どうやら、ナナとレンは奈々に気を使い、これからふあたりが会うときはレンのマンションで会うことにしているようで、奈々がタクミをその日迎える夢は消えて無くなります。

レンがナナに会いに来るついでにタクミが会いにきてくれることを期待した奈々は激しく落ち込みます。奈々の落胆ぶりを見たナナは、レンに奈々の分のチケットを取ってやれば良かった、気が利かなかったと謝りますが、奈々は気が利かないのは自分の方だと罪悪感を感じます。

トラネス打ち上げにて、衝突

仕事でヤスは帰りますが、レンとシンはトラネスの打ち上げについていくことになります。タクミがスポンサー様の色紙にサインを書く際に、レンがナナから頼まれたからハチ公にも描いてくれとタクミに言います。タクミは奈々のことを思い出し、麻雀大火の次の日にホテルで寝たから、今更サインなんかいらないだろうと言います。

激昂したノブはタクミに掴みかかり、シンはタクミに酒をぶっかけ二人は帰ります。タクミも大事な用を思い出したと言い、ノブに「俺と張り合うなんか100年早い、女を口説く度胸もないくせに粋がるな」とレンに伝言を託してその場を後にします。

明朝、707号室の呼び鈴が鳴りナナが目を覚ますとタクミと奈々が抱き合っているのを目にします。「夢が叶うことと幸せになることは、どうして別なものなんだろう?」というモノローグと、「ハチ公に彼氏ができますように」という短冊が描かれエンディングです。

みどころ

華やかな芸能界の様子とは裏腹に、二人の奈々の感情はになかなか深く、重い空気が漂ってきます。

自分の恋愛について相談できない奈々の、揺れ動く思いが切なく上手に描かれています。一見するとめんどくさい女ですが、そういうもんですよね。来て欲しいのか来て欲しくないのか?自分の感情に素直になれない様子の描き方がさすがですよね。

みどころの一つは、やはり七夕の短冊シーンです。「ただ願うだけでは夢は叶わないことくらいもう分かってたけど、夢がひとつ叶うごとに幸せになっていける気がしてた」というモノローグが泣かせますね。

トラネスの面々は相変わらず舞台裏では残念な感じが素敵です。やはり見所はタクミの「やった」発言とノブとシンの怒りですね。タクミの仕事人としてや大人としての振る舞いと節操の無さと自分が悪くないと思っている所などが面白いですね。

いずれにせよ、第22話にしてようやっと、それぞれのキャラクター性が発揮され、人物描写の面白さや奥深さが描かれ、人間ドラマとして非常に内容の濃いアニメとして今後も展開していきます。

最後のモノローグは短冊のモノローグと対応しており、願い事や夢、そして幸せになることの関係や難しさを語る非常に切なく、胸にくる人も多いのではないでしょうか。

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