あらすじ
ネット碁との出会い
ヒカルとの対局に絶望したアキラは予定通り海王中囲碁部をやめ、プロ試験を受けることとなります。
ヒカルは筒井とともに囲碁のイベントに出かけ、そこでインターネットの囲碁に出会います。現代では説明不要ですが、ネット回線で見ず知らずの人とパソコンで囲碁が打てると言うシステムです。先客が怒って回線を勝手に中断してしまったのに対し、相手側からメッセージが来るなど、チャットのようなやりとりもできます。
ここで出て来る「zelda」が後々出てきますので要チェックです。顔も名前も年齢もわからないというネット特性を聞いたヒカルは、佐為に打たせるのにぴったりだと考え使い方を教わります。
それぞれの夏休み
ヒカルは三谷のお姉さんのインターネットカフェへ通うようになり、葉瀬中囲碁部はそれぞれの夏休みの計画を考えます。筒井は受験のための夏期講習、アカリは囲碁教室、三谷は例の碁会所と、それぞれの場で活動するようです。
三谷のお姉さんのツテでヒカルはお姉さんおバイト中は無料でインターネットカフェを使えるようになります。そして佐為のために「sai」という名前でインターネットの囲碁の世界に登録します。
アマチュア囲碁の世界
話の後半ではインターネットを通じた世界のアマチュア囲碁界が描かれ、アマチュアの国際大会があることやインターネットによってレベルが上がっていること、インターネットの匿名を利用してプロが参戦することもある、といったことが描かれます。
みどころ
2000年代初頭とでもいいましょうか、パソコンやネットの描写にノスタルジーを感じますね。
作者のインターネットを使った囲碁が社会や世界にどういった影響を与えるのか?という考察や見識の深さが感じられます。インターネット囲碁の世界で「sai」がどのように認知されていくのか?といった点に注目です。
葉瀬中囲碁部もなかなか良い雰囲気になり、三谷も人が変わったかのような雰囲気になりました。
さらっと出てきた「zelda」がだいぶ先に意外と重要な要素となるのでお楽しみに!