ヒカルの碁 第三局 「牙をむくアキラ」

あらすじ

アキラの覚悟

子供囲碁大会を追い出されてしまったヒカルは、彼を探しに来たアキラと対峙し、そこで、アキラのプロになるという覚悟をヒカルは聞きます。

そして、プロの大会の賞金を聞きヒカルは「ちょっとプロになってちょこちょこっとタイトルを取るのも悪くないかな」っという発言をし、アキラを怒らせます。

プロの世界を知り、覚悟をしている故にヒカルの発言に怒ったアキラはヒカルに再び対局を持ちかけます。一方で、佐為は以前アキラと打った碁が、相手を正しく導くための指導碁であったと打ち明けます。そして、牙をむくアキラの凄さや執念、可能性を感じていると語ります。

再戦とアキラの敗北

対局は置石のない真っ向勝負で、「コミ」を含む現代の碁を知った佐為は真剣にアキラに対峙します。

対局はアキラの中押し負けとなり、塔矢名人の息子として囲碁をやってきたアキラは打ちひしがれます。

ヒカルも佐為が手加減しなかった事に対して憤りを感じますが、佐為はアキラがその余裕を与えてくれなかったと語ります。

名人との出会い

翌日、ヒカルは緒方九段に遭遇しアキラの父、「神の一手に一番近い」と言われる塔矢名人と対局することとなります。もちろんアキラとヒカルが対局したことは知っています。

対局の中、塔矢名人の打ち方や気迫を感じ、また名人がアキラと毎朝対局し、2歳の頃から教育していると明かします。

みどころ

冒頭のアキラとヒカルの対話は、この時点での二人の囲碁に対する覚悟や思い、知識の差を感じさせます。

アキラとの対局の中で、佐為が現代の碁について考え新たなる一手を追求していく喜びを感じるのも、また面白いところです。圧倒的な強者としてではなく、温故知新の逆とも言いましょうか、順応し覚醒していく者として描かれています。

この話では塔矢名人とアキラとの関係や、アキラの囲碁と父親に対する思いに触れることができます。

名人との対局では、ヒカルが名人の打ち方を「打ち方」がカッコいいと感嘆する。その感動は「俺もあんな風に打ちたい」という、通常営業のヒカルの程度の低い感想とは異なるものと示唆されます。

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