ホラーは苦手ですが面白かったので書いてみました。
概要
https://amzn.to/37X5Nim
始まりは、二階の寝室。一匹目は、ヒツジ。二匹目は、キツネ。三匹目は、トラ。家に誰かが入ってきたらしい… 両親の結婚35周年を祝うために集まった、10人の家族。そこに突如として現れる、キツネ、ヒツジ、トラ…アニマルマスク集団。逃げ場のない密室で、次々と襲われていく10人。しかし、ある“事実”が判明したことをきっかけに、アニマルマスク集団も、そして家族すらも予期しなかった結末へと突き進んでいく――全員の予想を裏切り、次々と訪れる“サプライズ”とは!?
あらすじ
ハイソな香りがムンムンする富裕層一家が、結婚35周年を祝うべく別荘に大集合します。どうやら、この夫婦は軍と関わる産業でがっぽり稼いでいたそうで、退職金もかなりいただいたようです。別荘では、夫婦が一家団欒の準備を始めます。2階から物音がすると奥さんが言い慌てますがそこには誰もいません。しかし、何者かの気配がそこにはありました……
続々と家族が集合してくると、息子娘たちが非常に優秀であることが判明していきます。しかし、主人公のボーイフレンドはアカデミアで貧乏暮らしをしているようです。業績も芳しくないようで肩身が狭そうです。案の定、晩餐の場では兄弟喧嘩が始まります。しかし、一人が窓の外の様子がおかしいことに気づき、窓のそばに行くと……
みどころ
実は私、ホラー映画が苦手というかオカルトっぽいものが苦手なので、この手の映画はずっと食わず嫌いをしていました。が、アマプラの会員になって見放題だったこともあり魔が刺して観てしまったのです。結果としては、大当たり。「普通に面白い!」という至極普通の感想を抱くことができました。
最近の映画は(と言ってもどこまでが最近かは人それぞれですが)、何かとプロットに一ひねりか二ひねりがあって面白いものが多いですが、この映画も例に漏れず、そんな展開が待ち受けています。
一家を襲う、謎の集団の仕掛けているトラップもみどころの一つです。執拗なまでに一家を殺そうとしてくる様子は、流石にゾクゾクさせてくれます。女であろうと男であろうと容赦無く襲ってきますし、隠れ方も古典的で逆に王道すぎで怖いです。
本作品、ホラー映画特有の馬鹿っぽい女性が主人公なのですが、その容赦ない反撃もみどころの一つです。なかなか痛快である上に、決して一方的な展開ではないので適度にスリルがあって楽しめます。その育った境遇やスキルについては突っ込みどころ満載ですが、それでも動物マスクの強盗に対する勇気や機転はかなりのもので、感心させられます。
何点を言えば、邦題がダサい点ですかね。原題そのままの方が圧倒的に良かったと思います。
二周目推奨!
映画館と違い、何度でも観ることができますから是非二周目に突入してもらいたいものです。ネタバレになるので書きませんが、一連の騒動はしっかりと計画されたものであり、一家が狙われたのも本人たちは気付いてませんが意図されたものなのです。
この強盗殺人が計画的なものだという演出、仕掛け人が誰なのかという演出が実は随所に現れており、この作品の中でも特に練られた箇所だと思います。結末を知ってからも楽しめる、何度見ても新しい発見がある、そんな一作です。