ジュラシックパーク

恐竜映画の原点にして頂点

文学や音楽の世界に「古典」があるように、映画の世界にも古典は存在します。定義は人それぞれですが、個人的に恐竜映画の古典であり名作といえば「ジュラシックパーク」でしょう。

あらすじ

資産家であり実業家であるハモンドという人物が構想した「ジュラシックパーク」という島を、一人のカオス理論学者と恐竜と古代植物の専門家がパークの事前調査を行うという設定です。

この調査ツアーがうまくいかないと、ハモンドは相当困るようですが、ツアーにはパークの運営方針を考える弁護士とハモンドの孫二人が同行します。大切なツアーであるはずなのに、パーク運営を自動化するためのコンピュータ制御はまだうまくいっておらず、その上ハリケーンが来襲し、パークには暗雲が立ち込め事件が起こります。

というあらすじですが、この先は本編でお楽しみください。

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みどころ

設定がすごい

21世紀の現在から見ると突飛な設定に思えますが、公開当時として、「化石となった琥珀の中の蚊から血液を採取して、それを元に遺伝子技術で恐竜を蘇らせる」という設定は非常にセンセーショナルな物だったでしょう。

専門家レベルでは議論はされていたでしょうが、やはり当時の一般的な感覚としては「ありそうでなかった」発想であり、不思議とリアルに思えてしまうものです。

CG万歳

公開当時に最先端であったCGの技術を駆使したこの作品は、CG映画の金字塔とも言われています。

どうやら最初はCGではなく、「強化版のパペット」的なもので恐竜を再現する予定だったようですが、諸々と深い事情と様々な人たちの熱意や偶然が重なって?CGが大々的に使われるようになったとのこと。

今見ても決して色褪せない、というか最近のいかにも「CGらしい」CGではなくて、リアリズムを追求したCGなので、2020年の今でも不思議と違和感なく見ることができます。

ちなみに、遺伝子とかゲノムに関してはコレが面白いです!

オートメーションと人工知能

この映画は恐竜に目が行きがちですが、実はSFにおけるコンピューターの問題を非常に重点的に取り上げています。

実は、映画内で生じるトラブルは人為的なものもありますが「コンピューターによる一括管理」が根幹にあります。自動化によって人件費を削る一方で生じる事件という、現代社会では普通に話題になっている事柄を、当時すでに映画として扱っていたことに驚きです。

ホフマン的には人工知能に関してはコレを推します

個人的名シーン

個人的に、名シーンだと思うのは孫たちの行方がわからないハモンド博士が、ジュラシックパークの構想と、自分の夢について語るシーンです。

「一流品を揃えた」というジュラシックパークが今、孫たちの命を奪いかねない事態になっている中で、アイスクリームを食べているシーンなのですが、切なくも哲学的で個人的に名シーンというか、名台本だと思います。

「アイスクリーム」というものが重要なメタファー、おそらく「パーク」のメタファーになった描き方がされており、その暗喩に気付いた時はハッとさせられました。

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