NANA 第28話 「ハチとノブ、急接近」

  • 2019-09-20
  • 2019-09-24
  • NANA
  • 2610View
  • 0件
Amazonプライム・ビデオで全50話観る!

あらすじ

ノブと奈々

奈々とノブがキスをし、手を繋いでコンビニまでの道を歩くところから話はスタートします。繋いで手をこのまま永遠に離したくないと奈々は思いながら、タクミとノブと三人で会ってしまった時の夜を思い出しつつも、自分はノブのことが好きだったのだと回想します。

このままノブが自分のことをさらってくれてもかまわないと思いつつも、他に男がいるのに簡単に流されるような女だと思われてくないという葛藤が奈々には生まれます。

それぞれの事情

一方ブラストの話し合いはナナのさっさと契約してしまおうという一声で決着がつきます。話はノブと奈々の話題になり、シンがノブの家には泊まれないだろうと言い営業先?に電話をかけその場を後にします。

シンがアパートから出るとヤスに呼び止められます。どうやらヤスはシンに女親がいないということや、家庭の事情について知っているようです。自分の情報を調べられたことにシンは反発しかけますが、15歳の未成年のため、レコード会社との契約には保護者の同意書が必要だとヤスは言い、会いたくないなら自分が会ってもらってきてやるとシンに言います。「頼りにしてるよ、ヤッさん」とシンは言い残し帰ります。

ヤスは美里に自分も帰ると言いますが、帰りがけに美里に対して「君の本名は?」と問いかけます。「内緒です」という美里に対して、本当に偽名だったのかと驚きつつ、女はわからないなあと一人ヤスは帰路につきます。

ノブの宣言と奈々の決意

一方のノブと奈々はコンビニで花火大会のポスターを見て、一緒に行くことにします。カップルなりたての初々しい雰囲気のなかですが、奈々は罪悪感で押し潰されそうになり泣き出してしまいます。

そんな奈々にノブは自分を責めないでくれと優しい言葉をかけ、自分はタクミには勝てないけど、奈々がそれでもタクミと別れて自分の女になるというのなら、意地でも奈々を幸せにしてやる、幸せにするならなんだってやってやる、と語り、奈々は激しく動揺します。タクミと別れて気持ちにケリがついたら俺と付き合ってくれとノブは言います。

「ねえナナ、私は今日までたくさん恋をしたけど、こんなセリフを本気で言ってくれる人は現実にはいないんじゃないかと思ってた」というモノローグとともに物語はひと段落します。

ナナへの報告

奈々がアパートに戻ると既にシンとノブはもう帰宅しており、ノブは奈々をアパートに送ると翌日のバイトのために帰宅します。一方のナナはお風呂に入っていますが、ナナと話したくてたまらない奈々はバスタブに乱入し、ノブと花火大会に行くことになったというナナにとってはしょうもない報告をします。

奈々はタクミと会わせてくれたナナに対しても申し訳ないと思っており、ノブとのことはタクミと縁を切ってけじめをつけてから話そうと考えます。そして壁からトラネスのポスターを剥がし電話で別れ話を切り出そうと思い立ちます。

けじめの電話

その頃、テレビの収録中のトラネスは最近パパラッチが家の近くにいると話し合っています。レンは特に気をつけるべきだと話している中、タクミのケータイには奈々から話をしたいというメールが来ます。タクミはすぐに電話をし、奈々は驚きながら今から話せないか?と言いますが、タクミはてレビの収録中でこれからしばらく予定が詰まっていると言います。

要件を切り出さない奈々に対して「まさかガキでもできたか?」とタクミは聞き奈々が否定すると、「そういう煩わしい話は勘弁してよね」と冗談めいた返答します。「ごめん」と奈々は謝りますが、次の瞬間、その無責任な発言に対して「人としてどうなの!?」とブチギレます。そして、もう連絡しなくていい、さよならと言い切り電話を切ります。

幻滅する奈々

やりとりの一部始終を聞いていたレンはタクミに対して、相手が怒って当たり前だと呆れます。タクミは「実際困るのは本人だし」と悪びれもせずにお互いの恋愛観や家族計画について他愛のない話をします。一方の奈々は勢いに任せたとはいえ関係が終わったことや、タクミの愛の無さに幻滅します。

百年の恋が覚めた気分だと思いながらも、これまでのタクミと過ごした夜や、ノブとの新しい恋愛を思いながら、ノブという本当の王子様が百年の眠りから冷ましてくれたのだと思い直します。翌日、ノブに会いに言った奈々はノブの家に行きたいと言い、タクミとの関係もケリがついたと報告し、ほやほやのカップル二人は家に向かいます。

その頃、アパートではナナが美里から今日は奈々は帰れないかも知れないと連絡が来たと聞きます。トラネスのメンバーは夜中まで撮影のはずだとナナは不審に思いますが、昨日のバスタブで聞いた話を思い出し、ナナがタクミと別れノブと付き合い始めたのだと悟ります。

みどころ

NANAの人気のシーンの一つである、コンビニ帰りに荷物をもつノブと手ぶらの奈々が手を繋ぐという名場面があるこの回ですが、内容としてはかなりドロドロというか不安定な雰囲気な印象を受ける回です。

特に、シンと美里の謎に包まれた素性は興味深いものがあります。また、それを上回るヤスの強さと優しさはなかなかのものです。

奈々が一番言ってもらって嬉しいセリフを素で言ってしまうノブのかっこよさと優しさ、それに対して、さらっと奈々の逆鱗に触れてしまうタクミという対比が非常に面白い描かれ方をしています。

タクミとの関係を断ち切り、これまでのことを思い出す中で映され、捨てられるタクミのタバコの箱が、印象的な役割を果たしています。個人的にはこう言った演出が大好きです。

最新情報をチェックしよう!