あらすじ
ナナがいない二週間、寂しさを紛らわすために奈々はバイトを詰め込んで、スタジオの練習には欠かさず顔を出し、帰りはいつもノブが送ってくれた。タクミからの連絡はなかった、というモノローグで始まります。
それぞれのオフと揺れる奈々
トラネスが休暇中ということもありブラストの面々もそれぞれの二週間を過ごします。レンとナナはレンの家でラブラブ、シンは女の人のところに営業です。ヤスはトラネスのナオキと芸能人御用達のお店でサシ飲みしてます。二人から女のところを渡り歩いているのだろうと言われているタクミは故郷に来ていました。海を眺めるタクミをレイラは30分も眺め、二人は自分らの故郷や家族について語り合います。
スタジオでナナはタクミが連絡してこない事に対して奈々を心配します。オフということもあり、ヤスもタクミに連絡がつかないようです。別に連絡なんてなくても気にしないし、連絡がないならないで良いと思っている奈々はノブに思いを抱き始めます。
タクミとノブ、そして奈々
スタジオからの帰り道、ノブはデビューへの期待を奈々に語りながら二人は帰ります。トラネスのオフが終わるまでの二日間、タクミから連絡がなければ自分は全てタクミのせいにして「かわいそうな女」になることができる、そして新しい恋をする事を思い描きますが、そんなずるい事を考えていると知られたらノブに嫌われそうだし、調子が良すぎるなと自問自答します。
河原を歩いていると、奈々はタクミのベンツを目撃します。そしてノブに送るのはここまでで良いと言いますが、タクミが車から出て来てしまいます。来るなら連絡よこしてくれれば良かったのにと、気まずい場面を見られた奈々は思いながら、ノブと帰ってた訳をタクミに話します。ノブは静かにそこを立ち去り。奈々はタクミとアパートへ向かいますが、ノブを傷つけたと思い奈々は苦しみます。
奈々の苦悩と傷心のノブ
タクミとアパートに帰った奈々は自分がノブとタクミと間で上手く立ち回ろうと考えていた自分を反省しつつ、これからノブにどんな顔を合わせれば良いかわからないと悩みます。ほだされちゃダメだ、関係を断ち切るなら今しかないと思いつつもそれを言う勇気がなかなか出てきません。
一方、ショックを受けたノブが帰宅するとシンがいます。一人にしてくれと言うノブの頼にシンは何かを察し部屋を出ていきます。その時、ノブは「欲望の対象物同士である男女は愛で繋がることができるのか?」という問いをシンに投げかけますが、「ごめん、僕にもわからない」とシンは返します。
その頃タクミに抱かれた奈々は、自分は興味本位でトラネスのタクミに近づきたかっただけ、ナナが思うほど純粋ではなくノブの思い描く理想とも違う。でもタクミとお互いがどうしようもないことを知っており、こんな自分を許してくれる存在なのだと思い彼を受け入れます。翌日奈々はナナにタクミがきてくれたことや心配かけたこと、練習の邪魔にならないようスタジオに顔は出さないというメールを送ります。
オフの終わりとブラストのライブ
トラネスのオフが終わってもナナは戻って来ず、それをレンのそばに居たいからだろうと奈々は分析します。スタジオに行ってナナに会いたくてもノブと顔を合わせるのが辛くて奈々はブラストの面々と距離を置くようになります。タクミは連絡をよこしませんが奈々はそのうちまた来るだろうと謎の信頼なのか諦めなのかわからない感情を奈々は感じます。
そんな中、ブラストのライブのために美里が奈々のところに来ます。アパートにナナが戻って来ないため寂しいため、美里に一ヶ月でも良いから長く宿泊することを勧めます。ライブに行く途中、ノブにどんな顔をして会えば良いのだろうかと奈々は思い悩みます。そしてノブとアパート近くの河原で過ごしたあの時、ナナが声を振り絞ってノブが作った曲を何を願って歌っていたのか?今ならわかるのに、と寂しげなモノローグで話は終わります。
みどころ
大人気バンドのトラネスの休暇とライブに向けて練習するブラスト、レンとナナ、タクミと奈々の関係が大きく動き始めます。
レンは休暇になりナナと一緒にいる時間がグッと増え二人は愛を深めつつも、ナナはプロデビューがかかったライブに気合いを入れます。タクミとレイラは故郷に帰省。二人とも地元家族とは色々と訳ありのようですが、休暇らしいといえば休暇らしい過ごし方です。一方のナオキは気に入っているヤスとサシ飲みです。
この回のみどころはやはり、奈々の気持ちの揺れ動きです。休暇になっても連絡のないタクミに対して、自分は都合の良い女としてしか見られていないのだろうという感情と、仲良くなりつつあるスタジオとアパートの送り迎えをしてくれるノブとの間で揺れる感情がポイントです。
そんな風に感情が揺れ動いているジャストのタイミングでノブと奈々はタクミと遭遇します。タクミとあってからの奈々の感情も複雑ですが結局、奈々はタクミを受け入れノブとは気まずいままライブを迎えることになります。
この回のメインのネタとも言える奈々の感情の揺れはこの先もしばらく続き、大きな波乱となります。お楽しみに。