あらすじ
「その夜、美里ちゃんの手を引いて無言で部屋を出て行ったナナは、そのまま朝まで戻ってこなかった。」
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ナナとヤス
美里のホテルに行ったナナは翌朝、5時前にヤスの家に来ます。勘の良いヤスは何か話したいことがあるのだろうと察します。ナナは、気にかけている美里がシンと同じように両親と確執があるあるいは、複雑が事情があるのだろうと語ります。
「一緒に寝る?」とふざけるナナを軽くヤスはあしらいます。「何か話があったんじゃないか?」とヤスは気にかけますが、「用もなく来て悪かったな」とナナは言い帰ります。
心配になったヤスが何となく窓の外を見ると、思いつめた表情のナナがポツンと立っています。窓から覗くヤスの存在にナナは気付き、ヤスの呼びかけを無視して逃げるように帰ります。
ナナがアパートに戻ると、奈々が朝の身支度をしています。ナナが帰ってこなくて心配だったと奈々は言い、お互い昨晩のことを謝ります。
奈々の推理、ノブの説明
707号室では奈々がナナの帰りを喜び、電話で美里に謝ろうと奈々は思います。電話で美里と話すうち、トラネスのレンが元ブラストのメンバーだったとい美里の話、ナナの腕の「レン」タトゥーなどから、奈々はナナとレンが恋人同士だったと考えます。
ナナとレンのことが気になって仕方がない奈々は、ノブの家に行き話を聞きます。なお、その場にいるシンは酔っ払ったノブから大体の話を聞いているようで、話した記憶の無いノブから自分が何を話したか言うよう頼まれます。
シンは、ナナとレンは恋人同士て同棲してた、2年前にトラネスのギタリストとして引き抜かれ、二人は泣く泣く分かれレンは音信不通だとノブから聞いたことを語ります。奈々はレンとナナが分かれたことを疑問に思います。
奈々の悩みと妄想
奈々が彼氏に浮気されて破局したことも話に出ますが、ノブはナナとレンに関する自分やナナ自身の複雑な心情について語ります。そしてノブはわざと内緒にしてた訳では無いが、興味本位で根掘り葉掘りレンについてナナに聞くのはやめてほしいと伝えます。
家に帰り思い切ってナナにレンについて尋ねようとすると、ナナはトラネスのライブに行きたいと言い、奈々は驚き興奮し、自分はどうするべきなのか悩みます。また、ナナとレンが再び付き合い始めたら、トラネスのメンバーがアパートに遊びにきて、自分はタクミとラブラブに……なんて妄想を抱きます。
レン登場
そして深夜3時、ヤスは仕事ひと段落しタバコを吸っていると、来客が…またお前か、と言って迎えたその相手は他ならぬレンでした。
「ライブの朝、ナナはまるでいつもと変わらない様子で、あの窓辺に座ってたよね。でも、いつもとは違う匂いがした。シンちゃんから没収したタバコ、苦手なはずの、ブラックストーンの香り。」
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みどころ
なかなか見応えのある回です。第2話から第5話あたりまでで、レンとナナの関係について知っている我々に対して、奈々は何も知らないので、その謎解きの過程や妄想が非常に面白いです。
レンとナナに関する考察とりわけ、ナナがレンと上京する道を選ばなかったことに対するシンのコメントが的確で、人の良さと言うか優しさを感じさせます。さりげなく二人を気使うところも良いですよね。
普段と変わらないように見えるナナのわずかな変化を感知する奈々のモノローグがナナのかっこよさを引き立てていて、レンの登場と合間って印象的なエンディングになっています。