あらすじ
「次に恋をするなら、少し冷たいくらいの男がいい。私のくだらないわがままなんか、いちいち相手にしてくれなくていい。だけど、例えば喧嘩をした次の日には、一輪の花と一言愛の言葉をくれる。そんな男。」
https://amzn.to/3bgYGmL
ナナの思いとプライド
ナナはホテルに向かい、奈々は実家で一人、女として幸せになってほしいと思いに耽ります。一方のホテルではナナとレンはバラのお風呂に入り、昔の話をします。そして、ナナはレンに「自分にも意地があるから、昔のようには暮らせないが、時々会いたい、いつかはレンの言うように故郷の家に戻りたい」と涙を流しながら言います。
ナナのお願い
翌日、ナナは奈々に対して自分とレンとの連絡係として間をとりもってほしいと頼みま、奈々はご褒美にタクミのサインをねだります。そして、けじめをつけるために会いにいったのに、結局別れられなかった自分が恥ずかしいといって赤くなります。そんなナナを見て自分も幸せに恋をしたいと奈々は思います。
奈々の立ち直りと新しい恋愛への苦悩
東京に戻り、淳子と京助と話す中で、自分はヤスが気になっているのかもしれないと奈々は思い始め、後日スタジオでヤスと二人きりになります。奈々はヤスにレンとナナについて報告するとともに、彼氏に捨てられたのだと言います。ヤスは「バカな男だな」と呟き、奈々は優しくされたいがために事実を微妙に捻じ曲げてヤスに話したことに罪悪感を感じます。
好きになって良いものかどうか?優しい男とだと何かあった時に悲しくなるなと思いつつ、奈々はヤスに彼女はいるのか?と問います。そんなところに、ノブとシンがやってきて麻雀大会について話し、奈々も参加したいとわめきます。一方でナナは禁煙と腹筋を始めます。
レンからの連絡
そんなこんなで、ある日仕事中の奈々にレンからナナ宛ての伝言メールが来ます。麻雀大会のついでに家に寄りたいと言うレンのメールに奈々は勝手にOKの返事を書きます。翌日のスタジオでそのことを話すと、麻雀大会もナナたちの部屋で行うことになり、奈々は仕事も上の空でワクワクします。
奈々、タクミとの出会い
そして6月7日、レンとナナ、シンとノブが麻雀をしていると奈々が帰って来ます。レンがいると緊張する奈々の前でドアが開くと、そこにはタクミが立っていました。感極まった奈々はその場で泣き出します。
「ねぇナナ、あの時思わず涙が出たのは、その夢のような出来事がナナの用意してくれたご褒美だってすぐわかったから。ありがとうを百万回言われるより愛を感じた。それがとても嬉しかったの。」
https://amzn.to/3bgYGmL
みどころ
みどころはレンとナナ、ヤス、そして終盤のタクミですね。デラックスルームのバラのお風呂で昔を懐かしみ、夢を語るナナとレンは美しくも切ないですね。少し憧れる気もしないでもないですね。
そして、同年代にも関わらずケータイをもつ奈々と持たないナナとの違いが浮き彫りになります。頼みごとをして、レンとのけじめが思っていた方向と違う方向に進展してしまったナナが可愛いですね。
一方の奈々はヤスのことがきになるようですが、相変わらず食えない男というか、優しいというか難しい人ですね。ブラスト男性陣のそれぞれの恋愛に関する状況や感情が現れる面白い場面です。
そして、最後のタクミ登場シーンはさすがの演出です。奈々と同じようにドアを開けるまで姿を表さないという演出はよく使われますが、やはり良いものですね。タクミもさることながら、筋書きそのものがかっこいいです。