あらすじ
「あの頃、私は誰かを上手に愛することもできないのに、誰かに愛されたくて仕方がなかった。」
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章司へのお説教
淳子と京助が章司のお説教ということで、ジャクソンバーガーに現れます。突然のメタ発言が飛び交い、奈々に謝ろうとする章司に対して二人はやめた方が良いとアドバイスします。章司が帰ると二人は奈々のことをかなり心配します。
立ち直ろうとする奈々
翌日ブラストのライブに3人で行く途中、車の中ではトラネスの地元公演のチケットを取れたことを喜ぶ奈々を見て二人は安心します。しかし、「もう恋はしない」と言い切る奈々に淳子たちはかなり動揺します。上京前に申し込んだチケットで地元なので奈々は淳子を誘いますが断られたため、ナナをもう一度誘おうと考えます。恋に深く傷つきつつも自分にはナナがいるから寂しくないと奈々は感じます。
「私にはナナがいるし、ナナがいれば寂しくない。女同士だから変な気も使わなくて済むし、妙なヤキモチとかも妬かなくて済むし、安心してずっと一緒にいられるもん。それに比べて恋は疲れるし傷つくし消耗品だよ。もううんざりだ。私が欲しいのは彼氏じゃなくて、私を守ってくれるナイトなの。だけど、現実にはそんな男いないことくらいもうわかってる。」
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ブラストライブと美里
ライブ会場に行くと、東京では無名なブラストは相手にされておらず、出番の前に帰り始める人もいます。見かねた奈々はサクラのように、近くの女の子に「次のバンドはめちゃめちゃかっこいいんだよ!」と声をかけます。
すると、その謎の女の子は金髪縦ロールの地毛で、ブラストの大ファンらしく、ブラストの紹介をし始め、その口コミを聞いた客はかなりの数が会場に戻ってきます。この謎の女の子は美里という人物で、ブラストが地元で活動していた時からの熱狂的なファンであることがわかります。
打ち上げと傷心の奈々
アパートでの打ち上げ、奈々は美里とナナの仲を妬ましく思います。翌日起きると、ナナが美里と一緒に遊園地に行っていることを知り奈々は寂しくなり、嫉妬に苛まれます。美里がもう帰ってると思いアパートに戻ると美里とナナが待っており夕飯を用意していました。
自分の居場所を取られたような気がした奈々は勝手なことをしないでくれと怒ります。するとナナは怒らず悲しそうな顔をしてうつむきます。そして、意味深なモノローグが挿入されます。
「その時、てっきりナナは怒りだすと思ったのに、叱られた子供のような顔をした。思い返すたび胸が痛む。あの頃、私がもう少し大人で、ナナの弱さに気づいてあげていたら、今とは違う未来があったの?」
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みどころ
ジャクソンバーガーでの集会、京助の「お前が謝りたいと思うのは優しさじゃない、ただ自分が楽になりたいだけだ」と言うシーンはかなりかっこいいですし屈指の名言の一つです。
そして、本格的なライブの描写が遂に出てきます。映画のようなカメラワークや絵の構図が非常に印象的な場面です。音楽描写にこだわったと言われるだけあって、素晴らしいライブ場面が展開されます。
ナナと奈々の関係も新たな変化が見え始めます。漫画版だとまた少し変わってくるのですが、美里は今後も登場しますしブラストについて本人たちよりもよく知っている人物として描かれる謎の少女です。