あらすじ
「ナナの腕には、赤い蓮の花のタトゥーがあって、それがどんな意味を持つのか、その時は当然、わかるはずもありませんでした」
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奈々とナナの新生活
バイト前にナナとハチは朝ごはんを買って河原で食べます。奈々のバイト先には淳子が来ますが、奈々が水越目当てでバイト先を選んだのではないかと言い、章司ほど奈々のことを思ってくれる男はなかなかいない、もっと章司を大事にしろと言います。
バイトからの帰り道、奈々は淳子から言われたことや今の自分の現状、自分の欲しいものについて考えます。家に帰ると、ナナが工具でダイニングテーブルを作っています。料理も荷物の整理もしてあり、ハチは感激しナナとの出会いに感謝します。そして、ナナがボーカリストだということも知り、歌を聴いてみたいと思います。
ノブ登場!と蓮の花
食事を食べながら、ハチはナナの腕にある蓮(ハス)の花のタトゥーについて尋ねると、ナナは「蓮(レン)だよ」と答えます。「ハスって読むんだよ」と言われても「レンだ」と答えます。
そんなことを話していると、「お届けものでーす」という声がドアから聞こえて来ます。ナナがドアを開けるとそこにはノブの姿がありました。ナナの荷物を車で8時間かけて届け、かつ家出してきたと語ります。ノブを実家に即刻帰らせようとするナナに対して、一晩だけでも泊めてあげようとハチは言います。
「ノブ、お前はあのでっかい旅館の跡取り息子だろ?少しは恵まれている事、幸せな将来が約束されていることを自覚しろ!」とナナはいいますが、ノブは「お前の歌でギターが弾ければそれで幸せなんだよ!」と言い切ります。複雑な思いでナナが悩んでいると、ヤスから電話が入ります。
ヤスに「ノブをなんとかしろ!」とナナは言いますが、ヤスは「だって行くって聞かないんだもん。しょうがないから東京で新しいメンバーを探してバンドやってみたらどうだ?」と返します。そして、ノブが書いた新曲のテープを聞いてみるようにとヤスはナナに勧めます。
忘れられない夜
ノブのデモテープを聴いたナナはスイッチが入り、ライブモードの突入します。「忘れられない夜にしてあげる」というセリフから電話片手に即席ライブが始まります。曲はアニメOPテーマの「rose」。
「その夜このとは、本当に今でも忘れられない。まだ歌詞のついていなかったあの曲に、ナナがデタラメな英語を乗せて歌うから、まるで不思議な呪文でもかけられているように、私はその声の虜になったんだよ」
「食卓がステージに、ケータイがマイクに、三日月がスポットライトになる。あんな魔法が使えるのは、この世にナナしかいない。私は今でもそう信じてる」
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みどころ
後半からエンディング、エンドクレジットにかけて、主題歌「rose」が流れ、非常にかっこいい演出で印象的な回です。アパートでノブと行われる即席のライブとそれに対する奈々のモノローグは、屈指の名場面として記憶されています。
そのほかにも、奈々が自分の生き方について考えたり、ノブの上京やヤスの考えなど、随所に大切なシーンが組み込まれている、非常に 内容の濃い回だと思います。
いずれにせよ、電話片手のナナが歌うシーンは、何度見ても鮮やかで切なくかっこいいですし、エンドクレジットが反則ですね笑。