あらすじ
「私の生まれ故郷は、山に囲まれた広くも狭くもない街で、ど田舎ではないけど都会でもない。観光に来られても売りがない。私は、三人兄弟の真ん中で、金持ちでも貧乏でもない親に、放ったらかされてスクスク育ち、県内普通レベルの女子校をもうすぐ卒業する。」
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奈々の恋愛遍歴
高校生の奈々は浅野さんという既婚男性とお付き合いしていたが、浅野の東京への転勤によりその恋が幕を閉じてしまった、、というところから本編が始まります。東京でもお世話になる淳ちゃんこと淳子にショックの胸の内を伝える一方、淳子は奈々の心中を知りつつも状況をかなりシニカルにとらえます。
挿入される回想では奈々の笑ってしまうほどの恋愛体質ぶりが語られます。そこで浅野との出会い、一目惚れだったことも語られます。妻子持ちと知りつつも、彼の愛を感じていたと奈々は回想します。
章司との出会い
浅野とのことでもう一目惚れはしないと決意した奈々は、淳子と一緒に地元の美術学校に進学し、淳子の中学時代の同期である章司と出会い、案の定一目惚れします。
奈々と淳子、章司と京助は高校の同期で、この4人は奈々の東京生活序盤でもまとまって過ごします。奈々は淳子と恋愛について話しますが、一般的というか常識的な淳子に対し、奈々の強烈な性格が浮き彫りになります。
四人組
恋愛体質を気を付けようと奈々は「章司と友達になる」と決意したその時、淳子の家で4人で宅飲みが開催され、猫かぶった奈々は酒で本性が出て恋愛遍歴についてベラベラ話し、章司は爆笑しますが奈々は飲み過ぎて潰れてしまいます。
淳子は章司が奈々狙いで家に来たことを看破する一方、京助と仲を深めます。奈々は案の定二日酔いです。
翌日、恋愛で葛藤する奈々は章司を友達として捉えるよう努力し、アドバイスに従ってクラブに行くところで話は終わります。
「恋をしよう。新しい恋をするんだ。消えてしまった恋を思って泣くのはもうよそう。恋をしなくちゃ。もっともっとたくさん恋をして、こんな惨めな自分は闇に葬るんだ!!!!」
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みどころ
この第2話では奈々の壮絶な?恋愛遍歴が回想とともに描かれます。ただならぬ恋愛体質っぷりがコミカルに描かれています。
また、今後結ばれる奈々と章司の出会いも描かれます。章司が奈々を狙い、淳子もそれを応援する一方で、章司は男友達としてみて、自分は真面目な恋愛をしようと自問する奈々も描かれます。
世の中に奈々のような女性はまずそうそういないとは思いますが、この奈々のキャラクターというのは物語を非常に魅力的にしている重要な要素です。