大好きな映画「カンフーパンダ」の続編!
ドリームワークス大人気アニメ映画の続編
ジャック・ブラック(吹替:山口達也)の世界一有名なパンダ、ポーが帰ってきた!ドリーム ワークスアニメーションの「カンフー・パンダ2」は楽しさも最高。アカデミー賞®にノミネー ト*された1作目に続く“期待どおりの2作目”(スコット・ボウルズ、USAトゥデイ)だ。ポーが 迎える、龍の戦士になって以来初の大きな試練。ポーの仲間たち、 マスター・ファイブと共にかつてない強敵を倒す旅に出ることに。 目が離せなくなる冒険はノンストップアクション とすばらしい物語、美しいアニメーションが ぎっしり詰まっている。
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前作同様、残念ながら、今はプライムビデオで見ることができませんが(声優の不祥事の関係でしょうか)、是非是非DVDやBDで観ていただきたい傑作です。字幕版でも楽しめますが、子供向け作品ということもありオリジナルの吹き替え版(そのうち聞けなくなる?)が秀逸です。
あらすじ
タイランを倒し、龍の戦士となったポーは平和の谷でマスタファイブやシーフー老師とともに、平和で充実した日々を送ります。そんなある日、村に山賊が襲いにきたためポーとマスターファイブは反撃に向かいます。戦いのさなか、ポーは敵の紋章を見て幼少の頃の記憶がフラッシュバックし、自分の出生について疑問を持ち始めます。
自分がなぜ平和の谷のラーメン屋のガチョウの息子として育ってきたのか、疑問を持ったポーは、ガチョウのお父さんに理由を尋ねます。お父さんはポーを拾った時のこと、育ててきた時のことを話して聞かせますが、フラッシュバックで見たことについては何も知らないようで、ポーはもどかしい思いをします。
そんな時、シーフー老師はゴンメン市のマスターサイがシェン(白孔雀)の武器によって敗れたという知らせを受けます。真相を探るべく、ポーとマスターファイブはゴンメン市に向かいますが、そこで待ち受けていたのは、ポーとシェンの衝撃の因縁と大きな野望でした。
みどころ
イデオロギー???
これは、なんとも国際的・歴史的に最近話題にしにくいのですが、シェンとその仲間の軍団のモデルはおそらく某国の某党をイメージしているものと考えられます。大砲の銃口の印象的なカットは、特定のイデオロギーの持つテーゼ・キャッチコピーを彷彿とさせるものです。
そんな的に対して、秘境とも言える平和の谷で暮らしているポーたちが立ち向かっていく構図は、何かと考えさせられるものがあります。某国では、上演禁止になったとかならないとか……そういった観点からも楽しめる映画です。
憎めない「シェン」と藤原啓治さん
この映画、やはり最近はオリジナル吹き替えで観られないかもしれないのですが、シェン役の藤原啓治さんが本当に素晴らしい吹き替えをなさっています。このブログで紹介した「チャーリーとチョコレート工場」のウィリー・ウォンカと同じくらい魅力的な存在です。
荒々しく年齢を感じさせながらも青々しい?そんな独特な声のシェンは、意外とクスッとさせられる存在で、藤原さんのコミカルな節回しがヤミツキになり憎めないキャラクターになっています。
吹き替えなのか、日本語版の脚本なのかシェンのセリフは決して多くないもののギャグ要素からシリアス要素まで本当に印象的で、作品をより一層素晴らしいものにしています。
シリアスだけどやっぱりコメディ
カンフーパンダ2は、ポーとシェンの因縁とポーの生い立ちとが深く関わる、少しシリアスな展開を含んでいますが、前作同様随所に散りばめられたコメディ要素や逆要素が本当に笑わせてくれます。
カンフー映画の伝統に則ったお笑い成分と、脚本の絶妙な面白さが畳みかけるように展開され、シリアスさや感動を観る人に与えつつも常に面白く笑っていられるような素敵な作品です。
神曲
映画音楽の中でNo.1を決めろと言われれば、もしかしたらこの作品を自分は推すかもしれません。ハンスジマーの担当した楽曲の中でも群を抜いて好きですし、何よりも映画音楽の中の最高峰だと自分は思います。
前作と同じように中国風の音階を使いながらも、ロックやクラブミュージックのようなテイストを加え、クライマックスでは7拍子のプログレッシブロックのような楽曲を用いたりと、盛り沢山のサントラです。
トランペットのハイノート、ドラムとベースの完璧なアンサンブル、多彩なサウンドと伝統的なストリングスサウンド、ここぞの場面で使われるコーラス……サントラ買いました。買いましょう笑。
まとめ
個人的に、音楽がイチオシですが、全てにおいて興味深い作品です。声優の不祥事で今後、楽しめなくなるかもしれませんが、オリジナルの吹き替えで楽しんでいただきたい作品です!