ヒカルの碁 第二十三局 「幽玄の間」

あらすじ

院生生活開始

ヒカルの院生生活は始まりますが、なかなか勝つことができません。院生の中には小学六年生ですでに一組の3位の越智という強者がいる事や、伊角が来年18歳で院生でいられる最後の年になる事、プロ試験は30歳まで受けられる事、一年で合格するのは3人だけということが描かれます。

一方、四月からプロになるアキラは、緒方から気迫のなさを指摘されます。海王中の囲碁部にいた時の方が気迫があったと言い、わずかしかない技術の差の中で精神面が勝敗に大きく関わるとコメントします。そして、アキラに見せたいものがあると伝えます。

アキラとの無言の再開

そして緒方に連れられアキラは院生の部屋へやってきます。アキラの姿を見たヒカルは声をかけようとしますが、アキラはヒカルの姿を見ると、彼を無視してその場を後にしますが、アキラは緒方の思惑通り気迫を取り戻します。

タイトルや大会について何も知らないヒカルは、和谷から近々アキラが挑むであろう新初段シリーズについて聞かされます。新人プロのお披露目を兼ねたトッププロとプロ試験合格者との対局で、幽玄の間で行われる事を知ります。

幽玄の間と新初段シリーズ

和谷に連れられてヒカルが幽玄の間に入ると、佐為はその場のただならぬ雰囲気に興奮し、表情を変えます。幽玄の間はタイトル戦などを行うための特別な部屋である事を和谷から聞かされ、ヒカルと和谷は気を引き締めます。

さて、アキラの新初段シリーズの相手は自分が半目差で負けてあげれば盛り上がるだろうと考える座間王座ですが、写真撮影でアキラの緊張を解くための会話に、アキラから挑戦的な返答をされてしまい気を悪くし、叩き潰すと意気込みます。

普段から塔矢門下の大人たちに囲まれているアキラの落ち着いた雰囲気に観戦者は感心し、生意気だと感じた座間王座はアキラに勝ちに行こうと思い真剣な面持ちで対局が開始します。

みどころ

このアニメ特有の、主人公の基本的な知識が視聴者と同じレベルという点がこの回でもいくつか見られます。タイトルの名前や、新初段シリーズといったものは囲碁の初心者にもとっつきやすい内容で、より囲碁を身近に感じることができるものです。

プロの世界というものがどれだけ大変か、そしてプロの世界というものがどれほど遠いものなのかが分かる回でもあります。

そして、アキラのヒカルに対する態度の豹変ぶりには驚きますね。緒方九段の思惑通りとはいえ、アキラのダークサイドというか普段の温厚な雰囲気とは全く異なる言動や態度が興味深い回でした。

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