あらすじ
「私がその仕事を選んだ1番の理由は、販売と違って土日が休みだったから。平日は学校とバイトで会えない章司と、一緒に居られる時間を少しでも増やせると思ったから。」
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章司の二股と気まずい空気
ラーメン屋にて、京助と章司は幸子について話し合います。章司は京助に自分が幸子と寝たことを白状します。章司が京助に、「浮気した事あるのか?」と聞くと、京助は(今は)浮気はしない、淳子を失うのが怖いからだと語ります。
夜のジャクソンバーガーにて、仕事の辛さに参った奈々は早くも章司に仕事の愚痴を吐きまくりますが、それでも仕事を辞めることはできないとも愚痴り、二人の雰囲気は非常にまずくなります。
都会で働くと言う試練に、奈々はなんとか耐えて仕事を頑張りますが毎日ヘトヘトになります。そんな中、奈々が帰宅するとブラストのライブが5月5日決まったようで、アパートは盛り上がります。一方で、章司は本格的に二股をかけており、5月5日は奈々からライブに誘われますが、バイトだと行って幸子の誕生日を祝う事にします。
淳子と京助の分析
淳子と京助は二人で奈々と章司について考えます。章司が二股なんて色々な意味でできるわけがない事、幸子の方に本気なのだという事を京助は看破し淳子とともに心配します。二人は人の心が移ろうということ、奈々にとって一番傷つかないシナリオは何なのか?万が一のことがあれば奈々は手首を切ってしまうのではないかと苦悩します。
そんな時に、ブラストのライブを誘う奈々から電話がきます。章司が最近冷たいという相談を受けた淳子は、無理してでも会う時間を作って見たら?とアドバイスします。
ファミレスでの遭遇
奈々の要望でシンとナナと3人で章司と幸子のバイト先に押しかけます。幸子はそこで奈々が章司の彼氏であると悟り動揺しグラスを割ってしまいます。奈々が優しく手当に駆けつけた事で、幸子は精神的に耐えられなくなり店の裏に出ます。章司は京助たちの予想通り、二股かける自分に嫌気が差し苦悩します。
章司の彼女である奈々の優しさを感じた幸子は、奈々を傷つけてはいけないと思い、奈々の事を大切にしてほしいと店の裏で章司に頼みます。一方で、シンは最近はお金をくれる女の人の家を転々として暮らしていると明かします。
そして、章司は自分のバイトが終わるまで店で待つという奈々に対して、話があるからあとで家に行く、先に帰ってくれと伝えます。
「あの夜、もしもナナが一緒に居てくれなかったら、私は身投げして、多摩川の底に沈んでいたと思う。本気で、そう思う。」
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みどころ
ジャクソンバーガーでの章司と奈々の会話は、うまくいかないカップルあるあるという感じで、昔も今も変わらないなあという印象を抱かせます。ただ話を聞いてもらいたい女と、物事を解決方向へ導かないと気が済まない男という感じですね。
恋愛観は人によって変わるし、また年を重ねる事で変わっていくものでもあるのだなと実感させられる回であり、章司や幸子の苦悩もうまく描かれています。所々で絵画調のカットが挿入されていて面白いですね。
京助と淳子の心配をよそに、それぞれの一連の行動と言動は、二人の予想よりもはるかに悲劇的な筋書きを感じさせます。