あらすじ
「上京してから一ヶ月、絶好調だった私の運勢は、大暴落」
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幸子と章司
無駄使いが祟った奈々は金欠で困り果てます。「なんで!あんなに一生懸命上京資金貯めたのに、残りはたったの2228円!」と嘆きますが、ナナは自業自得だと言います。ナナは「ここでの生活費はきっちり半分ずつって約束だ、月末まで払えなかったら出て行け」と奈々を突き放します。
「お金がないって怖い!こんな思いをするために東京にきたわけじゃないのに!」と淳子に泣きつく奈々に、「じゃあ何しに東京に来たんだ?」と逆に突っ込まれます。「章司に頼って嫌われたくない」と嘆くななに京助は金を貸そうとしますが、淳子はそれを阻止して米を奈々に与えます。
一方で大学にいる京助は、章司が可愛い大学生(幸子)と一緒に歩いているところを目撃し詰め寄ります。どうやら章司のバイト先の可愛らしい新人「幸子」は同じ大学で同じ学部のようで、章司が「幸子」と呼ぶほどの仲になっているようです。「あれはまじでヤバイわ、俺でも可愛いと思うもん」と京助は幸子について語り、京助と淳子は二人で章司が幸子と付き合うことになりそうだと心配します。
シンの謎
一方、スタジオには早く来たナナの次にシンがやってきます。どうやらシンはノブのところで寝泊りしているらしく、酔ったノブからヤスの事などブラストの地元でのことを聞いているようです。
「シン、たまには家に帰んなよ。親が心配してんじゃないの?」と言うナナにシンは素っ気なく「してないよ」と返します。何か言われるかと期待するシンですがナナは「そう、じゃあいっか」と軽く流します、「ナナさんって変わってるね。普通はみんな、『そんなことない、心配している』って言うのに」とシンがコメントすると、タバコをふかしながら「だって、子供を捨てる親は実際にいるじゃない」とナナは語ります。
そんなシンに対して奈々は至って常識的に考え、高校に行っていないことや家族関係が訳ありなことなどを心配したり、やはりナナはヤスのことが好きなんじゃないかと、居酒屋でバイト先の店長である水越と話します。水越と別れ際、良い感じの雰囲気になり水越は「大事な話がある」と切り出します。
「こんなこと急に言ったらびっくりすると思うけど」と水越は言い、奈々は結婚でも申し込まれるのかと非常に緊張しますが、続いて出た言葉は「店たたもうと思うんだ」と言うもので金欠の奈々は絶叫します。
金欠の奈々と小悪魔幸子
無職になるとわかり、奈々は章司に電話をしますがその裏では大きな事件がおきていました。なんと、章司は幸子と終電を逃してしまいます。「走らないと終電に間に合わないってわかってて、なんでそういう靴を履いてきたんだ?」と言う章司に。幸子は「わざとだよ」と返し章司は激しく動揺します。
そんな所に奈々から「金欠でヤバイ」と連絡が入り、とりあえず章司はタクシーで幸子を送り帰宅します。「彼女がいる人には奢ってもらわない主義なの」と言う幸子は章司にタクシー代を払い別れます。
章司の家に奈々は転がり込み、二人でお金について話し合いますが、章司と奈々は二人とも金欠であることが発覚。そんな中、奈々が銀行で記帳をすると30万が母親から振り込まれており奈々は、「なんでわかったんだろう、母親のカンかな」と感激し涙を流します。
二人の奈々は買い物を済ませてアパートに戻ります。「自分はホームシックになんかならない。自分に故郷なんか無い」とナナが話していた矢先、アパートの部屋の前にヤスがいるのを二人は発見します。
ナ ナとヤスが付き合ってると勘違いしていた奈々は「やっぱり今夜はすき焼きだ!」と買い出しに走ります。一方の奈々は嬉しいような、絶望したような複雑な表情でヤスに歩み寄り二人は抱き合います。
「ヤス、ブラストはアンタが作ったバンドだろ」と言うナナに「ああ、心配で夜も眠れねえ。弁護士事務所なら、東京にもあるしな」とヤスは自嘲気味に語ります。感極まったナナは泣きながらヤスに抱きつきます。
「ねえナナ、ナナは今でもどこにも無いと思ってる?あの窓辺の食卓も、椅子も、あの頃のまま、あの場所にあるよ。」
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みどころ
章司と幸子の関係と水越と奈々の関係が似て非なるものとして対比され面白い会です。京助の「あれはヤバイ」に代表される幸子の分析もなかなかのものです。シンの家族やこれまでの関係について影が見え始める回でもあります。今後の展開に注目です。
個人的にはドラムを叩くナナの描写が結構好きな場面です。
この回では章司と幸子は作品屈指の名場面を演じています。走りにくく、脱げやすい靴を履きわざと終電に遅れ、その後「彼女がいる人からは奢ってもらわない主義」とお金を返す幸子が本当に印象的で、このアニメ、漫画の恋愛関連の分析には必ず引き合いに出されるシーンです。
それにしても、奈々の自由奔放さと言うかテキトーさと言うか、幸子に絶対勝てないですよね。なんだかんだ、今とは物価が少し違うこと、新型のMacの描写もノスタルジーを感じます。
ラストのヤスとナナの再開も非常に胸が熱くなります。「弁護士事務所なら、東京にもあるしな」がナナと地元で別れた時との対比になっていて面白いですね。