カンフーパンダ

めちゃめちゃ好きな映画なのでレビューしてみました。主役の声優が問題起こしたので早めに鑑賞することをオススメします笑。

ドリームワークスの伝説的傑作

カンフーを愛する心は人一倍、でもカンフー・マスターなんて夢見るだけのポーは、師匠のシーフー老師、憧れのカンフーの達人「マスター・ファイブ」の力を借りながら、厳しい特訓を受け成長していく。

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残念ながら、今はプライムビデオで見ることができませんが(声優の不祥事の関係でしょうか)、是非是非DVDやBDで観ていただきたい傑作です。字幕版でも楽しめますが、子供向け作品ということもありオリジナルの吹き替え版(そのうち聞けなくなる?)が秀逸です。

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あらすじ

「平和の谷」に暮らすパンダのポーは、カンフーに憧れるけど運動は全くダメというオタク。ガチョウの父親(その謎は続編で明らかになります)と二人でラーメン屋を営む生活をしています。

一方、「平和の谷」を見下ろす翡翠城では、シーフー老師(レッサーパンダ)を呼び出したウーグウェイ導師(カメ)が、かつて追放し今は牢屋に投獄されているタイラン(ユキヒョウ)が脱獄し谷を襲うだろうと予言をします。そして、そんな彼から平和の谷を守るために「龍の戦士」を選ばなければいけないと言い、翡翠城で龍の戦士を選ぶ儀式を行うと発表します。

カンフーの世界にとって一大イベントとなる龍の戦士の選抜に、ポーは大はしゃぎをしますが、ひょんなことから龍の戦士に選ばれてしまい……

みどころ

ドリームワークスの力作

制作会社であるドリームワークスは、あのスピルバーグや元ディズニー幹部のジェフリー・カッツェンバーグ等によって1994年に設立された由緒正しい会社です。史上初のアカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞した「シュレック」や、「マダガスカル」を手掛けた会社でもあります。

監督によれば、この作品を制作するにあたり非常に深くカンフー映画を研究し、1フレームごとに動きを研究し作画の参考にしたとの事です。モーションキャプチャーを使わずに作り上げたというところに、職人魂を感じますね。

魅力的なキャラクター

主人公のパンダであるポーだけでなく、マスターファイブとして登場するキャラクターはどれも「かっこいい」・「可愛い」ながらも、どこかユーモアと毒のある面白い存在です。思いやりがありながらも、序盤のポーに対する態度はなかなかユーモラスかつ辛辣で笑えます。

シーフー老師とウーグウェイ導師の関係も色々と考えさせられます。「師弟」とは何か?という普遍的な問いとともに、描かれるウーグウェイと桃の木のシーンは非常に美しいものです。悟りを開いたような圧倒的な存在のウーグウェイが時折見せるおかしな言動が個人的にはツボです。

コメディ要素満載

この作品は、指定関係や自分探し、因縁の対決というような王道なテーマを扱いながらも、全編を通してコメディ要素が散りばめられており、観ていて重すぎず飽きのこない作品になっています。

個人的な話で恐縮ですが、この作品に出会ったのは東日本大震災の直後(家は大丈夫でした)、外出できない時に友人から借りたDVDがきっかけでした。暗く沈んだ気持ちを少しでも明るくしようと観はじめたら、すっかりハマってしまいました。

圧倒的映像美

本作品では、「実写よりも美しい」中国らしい風景が数多く登場します。正しく秘境と呼ばれるようなスケールの大きい自然の描写は、かなり拘って作られものだと思われます。

また、「毛皮の動物に服を着せて動かす」というのが、当時の技術的にかなり大変だったようで、この映画のために専用のソフトを作ったという話もあります。

音楽が最高

個人的にこの作品の1番のオススメポイントは「音楽です」。続編の「カンフーパンダ2」は自分の中で映画音楽の最高峰に値するものだと思っておりますが、一作目の「カンフーパンダ」はそのベースになっただけあり、非常に感動的な作品になっています。

二胡をはじめとした中国らしいサウンドと音階を使うだけでなく、それらが伝統的な映画音楽のオーケストラサウンドと融合する事で、このアニメ映画の独特な世界を表現すのに一役も二役も買っています。

私は「カンフーパンダ」と「カンフーパンダ2」のサントラを両方とも取り寄せました。それくらい魅力的な映画音楽になっていますので、是非聞いてみていただきたいですね。

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