原作は「ほったゆみ(原作)」と「小畑健(漫画)」による少年漫画「ヒカルの碁」で、佐為編とされる1〜17巻までがアニメとして放映されました。
2001年から2003年まで全75話が放送され、2009年以降は何度も再放送がされ、今なお愛されているアニメです。
主人公の進藤ヒカルを川上とも子、藤原佐為を千葉進歩、ヒカルのライバルである塔矢アキラを小林沙苗が担当しています。
ヒカルの声を担当していた川上とも子さんは、「とも蔵」の相性でも親しまれ、1999年から2000年代前半のアニメの数多くで主演をしておりましたが、2008年に病気が発覚し、2011年に帰らぬ人となりました。
手術後も複数の作品に出演していた川上さんの死はアニメ業界にとって大変な衝撃となりました。
囲碁という子供たちにあまり馴染みのないものをテーマとしていながらも、囲碁がわからなくても楽しめるということが反響を呼びました。
オーソドックスな少年漫画のストーリーで。設定も現実の世界と佐為というファンタジー要素が入り組んでいますが、主人公の成長とライバルとの対決、そしてサブキャラクターとの出会いと別れといった内容が見事に描かれています。
挿入歌やBGMの使い所など、演出的にも工夫がされており、今見返しても非常に興味深い作品です。