あらすじ
新オープニングで始まります。
捜索
前回、佐為が消えたところから話は始まります。佐為が隠れているのだと思っているヒカルは、対局を持ちかけてきた佐為がいなくなったことに苛立ちます。家の中を探しても佐為がいないため、窓からどこかに出かけたのだろうと思い、どこへとも分からずヒカルは出かけます。
風に飛ばされて例えば棋院のような好きな場所に行ってるのではないかとヒカルは思い、棋院の中を探しますが佐為はいません。まさか消えたのではないかとヒカルは思い、おじいちゃんの家の蔵の碁盤を見に行きます。すると、シミが消えているの目にします。そして、数日前に蔵に来た時に自分が消えるのだと佐為が言っていた事を思い出します。しかし、自分に何も言わないで消えるなんてことがあるわけないと思い、再び佐為を探します。
手がかり
神の一手をまだ極めていないし、佐為なら何千年だってこの世にいたいはずだと思い、再びヒカルは自室に戻ります。しかし、やはり佐為の姿はありません。今までこんなことはなかったが、きっと自分で自立して何処かへ行ける事を覚えたのだろうとヒカルは自分に言い聞かせます。
佐為の行方が気になるヒカルはおじいちゃんに、お化けが行きそうな場所はどこか?と聞きます。自分のお墓や思い出の場所に行くのではないかという返答を聞き、ヒカルは佐為が寅次郎と出会った広島の因島に行こうと決心します。
河合さんとの広島旅行
突然何も言わずに消えるなんて自分は認めない。絶対に捕まえてやるとヒカルは思いたちます。そんな時、碁会所で仲良くなった河合が運転するタクシーと遭遇します。東京駅まで乗せてもらうつもりのヒカルでしたが、ヒカルが因島に行くと聞いて、ゴールデンウィークに旅行に行けなかったと語る河合はヒカルと一緒に因島に行く事にします。
秀策記念館
ヒカルと河合は本因坊秀策の生まれた因島の、秀策記念館を目指します。記念館についたヒカルは落ち着きなく動き回り佐為を探します。記念館には秀策が打っていた碁盤などが展示してあり、ヒカルは佐為を心の中で呼んでみますが反応はありません。ヒカルは秀策のお墓にも行きますが、そこにも佐為の姿はありません。ヒカルは寂しそうに佐為に思いを馳せます。
宝泉寺
ヒカルが秀策に執着していると思った河合は、ヒカルを宝泉寺に連れて行きます。秀策が打ったという碁盤を目にし、ヒカルは秀策と佐為について考えます。しかし、どこに行っても佐為は姿を現しません。ヒカルは夜になり帰ると言いますが、河合が自分は翌日も秀策巡りをすると言うため、親に連絡を入れて一泊して広島に残る事を選びます。
翌日のお昼、佐為の一件で食が進まないヒカルを残し、河合は近くで見かけた碁会所に行きます。ヒカルは寂しくうつむきながら佐為を探しますが、どこにも佐為はいません。やはり東京の自分の部屋にいるかもしれないと考え早く東京に帰り、そのうち佐為を連れて広島に来ようと思います。
碁会所にて
帰ろうと考えたヒカルは河合のいる碁会所に向かいますが、とうの河合が地元に人を相手に口論をしています。ガタイの良い広島人を相手に河合が怒っており、一触即発の事態です。
みどころ
ついに佐為が消滅してしまいましたが、ヒカルはその事実を信じようとはしません。棋院から因島までの大捜索旅行に行きますが、最後まで佐為の消滅を信じず、そのうち広島に連れて来て周って来た所を二人で今度行こうとなど考えている様子が非常に涙腺に来ます。
ヒカルが自分に黙って消えるはずなんてないというヒカルの思いは、観ている側としてはなんとも辛いものです。塔矢名人との一線で佐為が自分の存在意義を悟ってからというもの、何かとヒカルにもわかる形であれ現れた佐為の発言や様子が思い出されて切なくなります。
それにしても、初夏の因島の描写が本当に美しいです。こう行った場面に凝っているアニメは、最近あまり見かけない気がします。セミの鳴き声や石畳のお寺、吹きすさぶ風邪、海から照り返される光、様々なカットが挿入されますが、どれも綺麗で引き込まれる絵になっています。
ストーリーの本筋には影響しませんが、広島ロケ?という事なのか、自然や街並み、お寺やお墓の描写に作り手の愛やこだわりを感じる回です。