あらすじ
和谷と伊角に連れられてヒカルは碁会所に向かいます。和谷は団体戦の方が楽しいと言って、対局をセッティングします。試合は院生チームが勝利しますが、和谷はヒカルを連れてきた訳を話し、今のは肩慣らしだから二子置いて本番をやろうと言い、自分たちが院生だと明かします。
二子で院生チームが勝ったので碁会所は盛り上がりますが、和谷はプロ試験が近いから次は三子でやろうと言います。そこに実力者とされる河合というタクシー運転手が登場し、ヒカルの相手となります。
対局を見守る佐為は、碁会所で置石させての対局がヒカルに与える影響を考え、これは良い学び場であると感心します。置石によって事実上最初から相手に20目や30目取られている状態からの対局なので、「荒らし」が上手くなると分析します。
試合は院生チームが勝って席料と碁石洗いは免れます。ヒカルは河合から気に入られます。苦手克服のための和谷の作戦は功を奏し、ヒカルは碁会所に行くのを楽しみにし始め、その碁会所に通うこととなります。
翌週、別の碁会所で再び団体戦を行います。負けた人が罰ゲームとして何か奢るというペナルティを設けますが、ヒカルたちは全員勝利します。最後は結局、大将だった和谷の希望もあり回転寿司に行き、奢るといってしまった伊角は焦ってこの回を終えます。
みどころ
碁会所の大人たちの雰囲気や院生という立場の社会的な認知のされ方がよくわかる回です。それにしても、和谷のコミュ力には舌を巻きますね。なかなかすごい素質だなと思います。
どんなときも強気で、自分や他の人の成長を考えるハングリー精神旺盛な和谷と、慎重派の伊角との対比がさらっと描かれているのが面白いですね。
三谷の一件で描かられた碁会所の大人とは違い、院生相手に腕試しのつもりで接してくる大人たちに可愛がられ、大人との対局アレルギーをがっつり克服し成長するヒカルの描き方が面白いですね。
このトリオは今後も長く続くなかなか良いトリオで、ラーメンと寿司との張り合いなど、非常に面白い三人組です。