あらすじ
アキラと院生
なんとか囲碁を打てる人を探そうと、詰碁のポスターを掲示したところ、囲碁が打てる一年生「三組の三谷」がいることが発覚します。
ヒカルは、部活中筒井から囲碁界にはプロになるため「院生」というシステムがあり、アマの大会に出ることを禁じられているといったこと聞かされます。プロになるのを諦めた人が海王中にいるという話も説明されます。ただし、アキラは院生すら相手にならない、さらに高みの存在であり、決して海王中囲碁部にはいないだろうと筒井は語ります。
三谷との出会い
帰り道にラーメン屋に夜と、碁会所に強い中学生がいるという話をヒカルは耳にします。薄汚い碁会所には中学生らしい子、三谷がいます。その子はお金を賭けて勝負をしていますが、ズルをしていることを佐為は見抜きます。
整地をごまかす三谷を哀れんだ佐為は、更生させるべくヒカルに三谷を囲碁部に誘おうと提案します。翌日、ヒカルは三谷にズルを見抜いたことを伝えるとともに、強引に囲碁部に連れ込みます。
筒井と三谷が対局する中、佐為は「ズルによって一局を汚してまで何を得ようというのか」と、三谷の昨日の行為について考えます。そんな中、筒井は三谷の姑息な引っ掛けによって反則負けになってしまいます。ヒカルは筒井に昨日の出来事を語り、筒井は懸念を語ります。
三谷はいつもの碁会所に行き、そこで店主の馴染みであろう酔っ払ったおじさんに1万円で勝負を挑みます。
みどころ
三谷くん登場です。ヒカルの碁の中でも屈指の人気キャラで、なかなか興味深い存在です。今後、ヒカル達と密接に関わる実力者です。
この話では院生について語られます。筒井の説明で、日本棋院による特別な生徒であると同時にアキラはそのさらに上をいく存在であることが語られます。
同時に、海王中囲碁部の力も語られ、様々な実力関係や、アキラが院生ではないので実は大会に出られるという事も観ている側にはわかる仕掛けになっています。
物語後半に出てくる碁会所の酔っ払いと席亭との会話や描き方が個人的にはうまいなと思いますね。三谷の靴や服装なども細かいながら、凝った表現がされていて興味深いです。